病は気から。

「病は気から」という言葉があります。
病気は気の持ちようで軽くもなれば重くもなる、といった意味です。
私はなにか具合が悪くなるとこの言葉を口にしながらこれまで生きてきました。
だから生きてきてもうすぐ31年になるのですが、病院にはこれまで数えるほどしか行ったことがありません。


こんなエピソードがあります。
私がたぶん4歳か5歳のときの保育園に通っていた頃の話です。
毎日が楽しかっただろうという漠然とした記憶があります。
昼寝の時間があったのですがほとんど昼寝などせず、見かねたおばさん保育士が私の布団に強引に入ってきて無理矢理寝かしつけるというトラウマみたいな経験をしたことは覚えています。
そしてもうひとつ。
あの頃は今のように悩みなどなく毎日が楽しかったんでしょうね、保育園でいつものように元気に過ごしておりました。
そして帰る時間になり、母親が迎えに来るのを待ちます。
保育園は当時住んでいた家から近いところにあり母親も専業主婦でしたからそんなに待つ必要はありませんでした。
程なくすると母親はやってきて、いつものように保育士さんとお別れの握手をするのです。
すると保育士さんが、
「あれっ、ちょっと待って。rdcph720くん、熱があるんじゃない?」
というようなことを言います。
そんなはずはありません。
だってさっきまで元気に遊んでいましたから。
そして保育士さんの手が私のおでこに。
「ちょっとすごい熱。rdcph720くん、大丈夫?」
私はその言葉を聞いたとたんにフラフラしたそうです。
さっきまで何事もなかったのに熱があると知った瞬間これです。


それから病気で病院に行った記憶は小学生の頃に熱中症になった時と会社員だった頃に胃腸炎になった時くらいしかありません。
あとは全て怪我です。
腰痛というのもありました。
そして今は1型糖尿病で通院しています。


ちょっとやそっとのことでは病院には行かなかったのです。
風邪などで多少熱っぽくってもアニマル浜口さんみたいに気合いだと言っては遊びに行き、遊んでいる間は本当に熱がひいていることもありましたから「病は気から」という言葉はあながち嘘ではないなと思っていました。
だから本当は病院に行くずっとずっと前から糖尿病の初期症状はあったのになかなか行こうとせず、行って初めて事の重大さを知り今の主治医のH先生に、
「救命措置をします。」
と言われるようになるまで放っておくような事態になったのです。


いやあ、体に異常を感じたらすぐに病院に行った方がいいですね。
気合いじゃ血糖値は下がりませんから。


そしてこの「病は気から」という言葉は今でも私を悩ませます。
あの保育園でのできごとと同じようなことが今でも起こるのです。


そうです、血糖測定です。
この話、明日書きます。