わかんないですけど。

今日は仕事がほとんど午前中に終わり、家に帰る途中に遅めの昼食を摂ることにしました。
こんなときは外食です。
ステーキ&ハンバーグの店に入ることにしました。
ビーフステーキランチを注文していつものように注射の準備をしていると、けっして若くないウエイトレスさんがスープやらサラダやら持ってきました。
そのウエイトレスさんはたぶん注射器に気が着いたのでしょう。
「打っているの?」
と私に聞いてきました。
ちなみにそこは初めて入ったお店でそのウエイトレスさんとは初対面です。
「ええ。」
と答えます。
注射するから準備しているわけで当然と言えば当然です。
すると今度は、
「重いの?」
と聞いてきました。
最初意味がわからなかったのですが、どうやら重症かどうか聞いているみたいです。
私にはその感覚がわかりません。
重症ってどんなことなんでしょう?
考えたこともありませんでした。
「そういうわけではないんですけど…。」
と答えます。
話を聞いてみるとそのウエイトレスさんの知り合いの方が糖尿病らしくて、やっぱり私と同じように朝昼晩とインスリン注射をされているらしいのです。
1型か2型かはわかんないですけど。
ここからしばらく会話が続きます。
あなたは仕事中でしょうというツッコミはあえてせず、わかる範囲で質問に答えてあげることにしました。
私「私の場合インスリンが体から出ていないんですよ。だから注射で補っているんです。」
ウ「いつから?ある日突然?」
私「ええ、まあ。わかんないですけど。」
ウ「やっぱりストレスとか?」
私「それはどうかわかんないですけど。」
わかれば苦労はしません。
そんなかんじで会話は続きます。
ちなみに目の前にはもうステーキがあります。
あとその知り合いの人は飴玉を持ち歩いているそうなのですが、どうしてなのか聞かれたので低血糖症状についても説明しました。
それと私のインスリンの単位も聞かれました。
それは余計なお世話です。
知り合いの人はだいたい3,4単位らしいです。
私は10単位打とうと思っていたのですが正直に言うとびっくりされそうだったので、
「まあ、もうちょっと多めに。」
と言葉を濁しました。
どう思われるかわかったものじゃありません。
しかし糖尿病について少しは理解してもらえたのではないでしょうか。
たぶんそのウエイトレスさんは知り合いの方が心配なのでしょう。
だから見ず知らずの私にいろいろ聞いてきたんじゃないかと思います。
そういう人に話すのは苦になりません。
嘘を教えていなければいいのですが…。
せっかくなのできちんと理解していただきたいと思います。
けどいいよね。
そうやって知ろうとしてくれている人が身近にいるってことは。
私の周りにもそういう人がもっと増えないでしょうか。
もっと人から愛されたい。
なんて強欲なんでしょう。