二人で。

昨日の話なんですけど夕方から母親が出かけることになりましてね、父親と夕食をどうしようかという話になったんですけど、せっかくなのでどこかに食べに行こうということになったんですよ。
で、二人で近くの居酒屋に行ったんです。
正直ちょっと嫌だったんですよ。
私は普段父親と会話することがあまりなくて、たまに話をすると小言を言われたりするんです。
それは今でもそうなんですが私が親に迷惑ばかりかけていましてね、昔はもっと酷かったですからそのことを言うんです。
私が悪いから仕方のないことなんですけどね。
初めは父親が店の主人となにやら話をしてまして私もそれを聞きながら焼酎のお湯割りを呑んでいたんですが、後からお互い酔ってきたのかいろんな話をすることができました。
いろんなことがわかりました。
父親が普段どんなことを考えているのか初めて知りました。
あと私の病気のことがあまりよくわかっていないということもわかりました。
それはおいおい教えていこう。
私は食事だけで帰るつもりだったのですが、居酒屋を出てなぜか二人でスナックへ。
近くのスナックなんて行ったこともありませんからドキドキです。
いやあ、田舎のスナックってほんとさびれているのな。
カウンターに客が二人しか居ないの。
その中の一人は角刈りでトレーナーにジーパン姿なんだけどアケミちゃんって呼ばれているんですよ。
そのアケミちゃんが隣のおっさんに抱きついたりしているのな。
男か女かわかんなかったんですけど男なんだそうです。
なんだこの変なおっさんは。
カウンターに座ってまた焼酎を呑んでいると父親がカラオケを歌いだしすっかりご陽気に。
父親は私が歌が下手だと思っているらしく、ちょっと頭にきたので歌ってやったらびっくりしていました。
結局3曲くらい歌いましたよ。
スナックを出ても父親は呑み足りないらしく目の前の店に入ったらそこにはアケミちゃんがいました。
そこで三人で呑むことに。
しばらく居たんですがすっかり酔いが回った私は父親を置いて途中で帰りました。
家に帰った時はもう夜中の1時を過ぎていました。


よく考えてみたらこうやって父親と二人で呑みに行ったのは生まれて初めてかもしれません。
いろんな話もしたし思ったよりも楽しい夜でした。


おかげで二日酔いだよ。